この記事の【目次】
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「仮想通貨のマイニング」と聞くと、「高性能コンピュータでゴリゴリ計算しないと報酬がもらえない」というイメージがありませんか?
それは、ビットコインのように、マイニング方式にPOW(Proof Of Work)を採用している通貨のこと。
最近、急激に注目を浴びている国産通貨「XP(Experience Points)」は、マイニング方式にPOS(Proof Of Stake)を採用していて、簡単に言えばウォレットにXPを入れておくだけで、マイニング報酬がもらえます。
もちろん、たくさん保有しているほうが有利ですが、ただ単にウォレットに入れておくだけで通貨が増えるというのは、とても魅力的ですね!
ここでは、そんなXPのマイニングについて解説したいと思います。
XPは既に保有していることを前提に解説しますので、もしまだXPを持っていない場合は、以下の記事を参考にして購入してください。
参考:XP(仮想通貨)の買い方とコミュニティへの参加方法。価格が安い草コイン購入で夢を追おう!
なお、XPのマイニングは、「ステーキング」や「鋳造」(minting=ミンティング)と呼ばれることもありますが、「マイニング」のほうがわかりやすいため、この記事では「マイニング」で統一します。
XPは、まだ開発中の草コインです。
現時点では、「投資」よりもリスクの高い「投機」と考えた方がいいです。
購入する(投資する)場合は、必ず余剰資金で行いましょう!
XP(仮想通貨)のマイニングのやり方(方法)
XPはマイニング方式にPOSを採用しているため、基本的にはXPをデスクトップウォレットに保管しておくだけでマイニング報酬がもらえます。
もちろん、Windows版だけではなく、MacOS版やLinux版もあります。
ただし、新規にデスクトップウォレットをインストールした場合、まずネットワーク同期が必要です。
これがかなり時間がかかります。
そこで、同期するデータのほとんどを、Bootstrapという形で別途ダウンロードし、ネットワーク同期の時間短縮を行います。
デスクトップウォレットのダウンロードと起動
まずは、XPの公式サイトからデスクトップウォレットをダウンロードします。
Windows版、MacOS版、Linux版がありますが、ここではWindows版で説明しますので、他のOSの場合は、適宜読み買えてください。
- XP公式サイトのダウンロードページを表示
- 「Download the Windows Wallet (8MB)」をクリックして、「xp_win_latest.zip」をダウンロード
→MacOS版とLinux版はそれぞれ該当するリンクをクリックしてください。
ダウンロードした「xp_win_latest.zip」を適当なフォルダに入れて解凍します。
解凍すると、「XP-qt.exe」ができますので、ダブルクリックなどで起動します。
「XP-qt.exe」を起動すると、上図のようなロゴマークと、その下に小さく「Loading block index…」と表示されます。
実際のウォレットが起動するまで、しばらく時間がかかりますので、気長に待ちましょう。
特に初回起動時は数十分程度かかることもあります。
ウォレットが起動すると、上図のように「(out of sync)」と表示されます。
ネットワーク同期が取れていない状態なので、このままネットワーク同期が終わるまで待つ必要がありますが、非常に長い時間がかかりますので、別途同期する必要がある過去データをまとめてBootstrapとしてダウンロードします。
Bootstrapをダウンロードすると、過去のある時点までのデータが全て同期された状態になります。
Bootstrapのダウンロード前に、XPのウォレットは一旦終了してきましょう。
Bootstrapをダウンロード
Bootstrapは先ほどウォレットをダウンロードしたところと同じところにリンクがあります。
「Download Bootstrap」をクリックすると、「bootstrap-latest.zip」がダウンロードされますので、これも適当なフォルダに入れて解凍します。
「bootstrap-latest.zip」を解凍してできるファイルを、ウォレットが参照するフォルダへコピーします。
コピー先は、ウォレットのデータ保存フォルダです。(下記は初期設定時のデータ保存フォルダ)
- Windowsの場合:Windows(C:)\ユーザー\[ユーザー名]\AppData\Roaming\XP\
- MacOSの場合:[ユーザー名]/ライブラリ/Application Support/XP/
- Linuxの場合:$HOME/.XP/
→「ライブラリ」は隠しファイルですので「Command + Shift + .(ドット)」で表示させる
Windowsの場合は、「AppData」が隠しフォルダになっていますので、もし表示されていない場合は「隠しファイル」を表示するように設定を変更するか、「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」に「%AppData%\XP」と入力して「OK」をクリックします。
フォルダが表示されたら、解凍したファイルを全て上書きします。
ネットワークの設定「XP.conf」の編集
次は、ノードリストを追加します。
ノードリストは随時更新される可能性がありますので、専用のサイトを表示して、そこから最新のものをコピーします。
https://chainz.cryptoid.info/xp/#!network
のノードリストを表示します。
最新版(上図では「/XP:1.1.0/」)の「node list」をクリックして表示されるノードリスト一覧を全てコピーします。
これを、先ほどファイルをコピーした先のフォルダにある「XR.conf」に追加しますので、「XR.conf」をメモ帳かテキストエディタで表示します。
「XR.conf」に先ほどコピーしたノードリストを追加(ペースト)して保存します。
ネットワーク同期の実行
先ほどBootstrapをコピーする前に、一旦終了したウォレット「XP-qt.exe」を再度起動します。
起動したら、自動でネットワーク同期(Bootstarp分以降のデータ)を始めますので、しばらく待ちます。
ネットワークの状況にもよりますが、数十分程度かかる場合もあります。
ウォレットの右下にあるアイコンが上手のように緑色のチェックマークになれば、ネットワーク同期が完了です。
コインエクスチェンジからのXPの送金
次にXPをウォレットへ送金します。
一旦ウォレットを終了して、再起動した場合は、先述のネットワーク同期が完了(ウィンドウ右下の緑のチェックアイコン)してから送金をしてください。
※ネットワーク同期が完了していないと、送金が反映されません。
ここでは、コインエクスチェンジからの送金方法について説明します。
- コインエクスチェンジの画面右上の「MY ACCOUNT▼」をクリック
- 「Balances」をクリック
- XPの「Action▼」をクリック
- 「Withdraw XP」をクリック
- 送金する数量を入力
- 送金先のアドレス(ウォレットのアドレス)を入力
- コインエクスチェンジのパスワードを入力
- スマホの2段階認証アプリに表示されている認証コードを入力
- 「Submit Withdrawal」をクリック
→ウォレットのアドレスは「Receive XP」タブで表示されます。
「Submit Withdrawal」をクリックすると、確認のメールが来ますので、その本文に書かれてあるURLをブラウザで表示します。
※メールに書かれているURLをブラウザで表示しないと送金が開始されません。
これで、数分後にウォレットにXPが着金します。
ウォレットのアドレスは「Receive XP」タブで表示されますので、その状態でウォレットの一番下に表示されている「Copy Address」をクリックしてコピーします。
初回は少ない数量で、正しく送金されるかどうかを試したほうがいいですね。
正しく送金されたら、続けて本来の数量のXPを、同じ手順で送金しましょう。
送金後、「Transactions」タブに切り替えて、各トランザクション(送金履歴)の先頭が緑のチェックマークに変わったら、着金が完了しています。
これでマイニングができる状態になりました。
XPのマイニングの開始
着金が完了した後、「XP Boost」タブに切り替えると、上図のように各トランザクションが紫色で表示されています。
ここでもし何も表示されていない場合は、一旦ウォレットを終了し、再起動してください。
XPのマイニングには「熟成」と呼ばれる時間が必要で、紫色から緑色になるまでに、24時間~48時間ほど「熟成」が必要です。
紫色から緑色に変化したら、マイニングが開始されますが、あとはマイニング報酬が発生するまで、ひたすら待つのみです。
「熟成」の途中で、ウォレットを終了しても問題はありません。
マイニング報酬の獲得
マイニング報酬がもらえるまでには、元金1600万XPで4~5日程度必要です。
元金が少ないと報酬がもらえる確率も下がりますので、元金が多いほうが有利ですね。
マイニング報酬がもらえた場合は、「XP Boost」タブの表示が消えますので、「Overview」タブに切り替えて報酬額を確認しましょう。
ときどき、ウォレットの表示が更新されない場合があります。
その場合は、一旦ウォレットを終了して、再起動すると正常な表示にもどります。
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XP(仮想通貨)のマイニングでの注意事項
ここでは、XPのマイニングを行う際の2つの注意事項について説明します。
これらに気をつけて、より効率のよいマイニングを行いましょう。
トランザクションをまとめる
XPのマイニングはトランザクション毎に行われます。
例えば、取引所からウォレットに送金する際に、まず100XPで正しく送金できることを確認し、その後 必要数のXPを送金した場合、トランザクションが2つになり、それぞれでマイニングが行われます。
また、1回マイニングが終了(マイニング報酬の受け取り)すると、自動で再度マイニングが開始されますが、その際 前回マイニングしたXPの数量の半分の数量のトランザクションが2つできてしまいます。
このような場合に、トランザクションを1つにまとめたほうが、より効率的にマイニングが行えます。
ただし、トランザクションを1つにまとめると、マイニングははじめからやり直しになりますので、まとめるタイミングに注意してください。
- メニューの「Settings」-「Options…」を選択
- 「Display coin control features(experts only!)」にチェック
- 「Send XP」タブを表示
- 「Inputs…」をクリック
- 「List mode」をクリック
- まとめるトランザクション全てにチェック
- 「OK」をクリック
- 「custom change address」にチェック
- このウォレットのアドレスを2箇所に入力
- まとめるXPの数量を入力(「Amount」のところからコピー&ペースト)
- 「Send」をクリック
このウォレットのアドレスは、「Receive XP」タブに表示されています。
- 「Receive XP」タブを表示
- アドレス部分をクリック(選択)
- 「Copy Address」をクリック
「Send」をクリックすると、確認ダイアログが表示されますので「Yes」をクリックします。
「Overview」タブを表示して、「Recent transactions」に上図のような表示が出ていれば成功です。
XPの送金は、アドレス指定を間違えるとXPが消失する可能性もありますので、間違えないようにしっかり確認しましょう。
PCのスリープモードを解除する
マイニング中にPCを放置する場合は、スリープモードに入らないようにしておく必要があります。
特にWindowsではスリープモードに入ると電源が自動で切れますので、注意が必要です。
スリープモードの解除方法は、OSやバージョンによって操作方法が違いますので、お使いのPCやOSに合わせた解除方法で解除してください。
例えば、Windows10の場合であれば、下図のようにWindowsメニューから、
- Windowsメニューをクリック
- 設定アイコン(ギアアイコン)をクリック
- 「システム」をクリック
- 「電源とスリープ」をクリック
- 「スリープ」を「なし」に変更
と操作することで、スリープモードに入らないようにすることができます。
XP(仮想通貨)のウォレットのバックアップ
今回使用しているXPのウォレットは、デスクトップウォレットなので、パスワードを紛失しないように大切に保管しなければいけないのは、当然のことですが、ウォレット自体のバックアップを取っておくと、更に安心ですね。
バックアップの手順は非常に簡単ですので、定期的にバックアップを取っておくことをオススメします。
ウォレットのバックアップ方法
- ウォレットのメニューで「File」-「Backup Wallet…」をクリック
- バックアップファイルのファイル名(わかりやすいもの)を入力
- 「保存」をクリック
このファイルは、ウォレットが壊れた場合や、保存しているPCが壊れた場合などに、ウォレットを復元するためのものです。
大切に保管しておきましょう。
ウォレットのリストア方法
ウォレットのバックアップファイルを使ったリストアは、非常に簡単です。
ウォレットのデータ保存フォルダ(先述のBootstrapのファイルをコピーした先。Windowsの場合:Windows(C:)\ユーザー\[ユーザー名]\AppData\Roaming\XP\)に、「wallet.dat」というファイルがありますので、ウォレットを終了した状態でバックアップしたファイルを上書きします。
これでウォレットを再起動すれば、バックアップしたときの状態に戻ります。
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