この記事の【目次】
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仮想通貨取引所が被害を受けた事件は、過去に何度もあります。
その中でも、2018年1月に起きたCoinCheckの事件は、まだ記憶に新しいかと思います。
このように、 ハッキングされたり、不正が行われたりするのは、仮想通貨取引所のセキュリティに問題があると言えますよね。
さて、Zcoin(ゼットコイン)は、セキュリティに重点を置いた仮想通貨の一つです。
そのため、ハッキングや不正のリスクは限りなく低いといえるでしょう。
それでは、そのZcoinがどのようにしてセキュリティを向上させているのか、またZcoinの特徴についても合わせて解説していきますね。
仮想通貨Zcoin(ゼットコイン)とは?
(1分55秒 の紹介動画。音声が出ます。)
Zcoinは2016年10月6日に公開され、匿名性の高い仮想通貨の一つです。
Zcoin(ゼットコイン)の発行上限は2100万枚で、通貨単位はXZCです。
さて、仮想通貨の代表格とも言える「ビットコイン」では、ブロックチェーン上の台帳が一般的に公開されています。
つまり、その取引の内容を誰でも閲覧することが可能です。
そのため、取引履歴を探られることで、資産額まで知られてしまうリスクがあり、個人情報保護の観点から、問題視されています。
そんなビットコインのデメリットを、Zcoinは解消しています。
「ゼロ知識証明」とは?
Zcoinは、ビットコインとは違い、取引の履歴を公開していません。
つまり、「ゼロ知識証明」(zero-knowledgh proof)という技術を用いて、送金者や受金者の情報、取引の詳細を完全に匿名化すること成功しています。
そして、そのような仮想通貨のことを別名「匿名性暗号通貨」と呼びます。
匿名性暗号通貨は「偽名性」と「非連結性」に分けられる。
偽名性:アドレスから個人を特定することができないこと。
非連結性:アドレスの一連の取引履歴を把握することができないこと。
「ゼロ知識証明」については、Zcash(ジーキャッシュ)の例を用いて以下の記事に詳しく解説しています。
参考:ZCASHが韓国の取引所「Bithumb(ビッサム)」に上場!HTTPS版 仮想通貨の匿名性も徹底解説。
「MTP(Merkle tree proof)」とは?
Zcoinのマイニング承認アルゴリズムにはPoWが導入されていますが、それに加えてMTP(Merkle tree proof)というアルゴリズムも、採用されています。
PoWとは、Proof of Workの略であり、ブロックチェーンの整合性を確認し承認する際に、不正が行われていないことを証明することを指します。
しかし、PoWは消費電力が多大になり莫大なコストがかかってしまう、というデメリットがあります。
このデメリットを解消するのが、MTP(Merkle tree proof)です。
MTPは、「DoS攻撃」に大きな耐性があると言われており、マイニングに利用できるストレージが、10GBと巨大です。(ビットコインだと1ブロック1MB + Segwit効果分)
それゆえに、時間がかからないスムーズな取引を可能にしています。
「Znodes」とは?
Zcoinは、2017年12月23日にハードフォークを行いました。
そのハードフォークの主な内容は「Znodes」の実装です。
Znodesとは、Zcoinが開発した、取引の正当性を評価するために利用されるノードを指します。
Znodesの管理者になることで、マイニングと同じように、取引認証時に報酬を受け取ることができます。
また、Znodes管理者になるには1000XZCを担保に預ける必要があるため、誰もが管理者になれるというわけではありません。
つまりZnodesは、信頼性が高いノード、と言えるでしょう。
Zcash(ジーキャッシュ)との違い
Zcoinと同じく、匿名性に重点を置いた仮想通貨の一つに、Zcash(ジーキャッシュ)があります。
このZcashは、取引に関わるすべての情報を秘匿にしているのが特徴的です。
しかし、ZcoinはZcashとは違い、「取引量」だけは匿名にしていません。
そのため、万が一有事が起きた際に、Zcoinのほうが迅速な対応を取ることができます。
つまり、取引のバグや、改ざんが起きた場合に、ある程度その原因を追跡できるということです。
そして、万が一の有事に対応できる点から、ZcoinはZcashよりも安全性が高い、とも言えます。
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仮想通貨取引所での買い方
Zcoinは、Binance、Huobi、Bittrex、Upbit、Coinroom、Cryptopiaなど、いくつかの海外取引所に上場していますが、購入するなら、やはり取引量が最も多いBinanceがおすすめです。
ここでは、BinanceでのXZCの買い方について解説していきます。
Binanceのアカウントを作っていない場合は、以下の記事を参考にしてください。
参考:Binance(バイナンス)取引所の登録方法(口座開設)や使い方を解説。日本語対応されて仮想通貨トレードがとても簡単!
XZCの購入手順
Binanceは海外の取引所なので、直接日本円で購入することはできません。
なので、
- 予め日本の取引所でビットコインを購入
- それをBinanceに送金
- そのビットコインでXZCを購入
という手順で購入します。
バイナンスでは、ビットコインだけではなく、イーサリアムでもXZCを購入することができます。
バイナンスでのXZCの買い方
ここでは、バイナンスに既に購入のためのビットコインが入金されているものとして解説します。
- 画面上部の「Exchange」にマウスカーソルを当てて「Basic」を選択
- 画面右側の通貨ペア一覧で「BTC」を選択
- 「XZC/BTC」をクリック
→「Advanced」でも売買は可能です。
- 画面下の注文フォームに購入価格(レート)を入力
- 購入数量を入力
- 「Buy XZC」をクリック
「Buy XZC」をクリックすると、買い注文を出すことができますので、あとは約定するのを待ちましょう。
成行注文を出す場合は、「Limit」の横の「Market」をクリックして、購入数量のみを入力します。
Zcoin(ゼットコイン)の今後の将来性
Zcoin(ゼットコイン)は「ゼロ知識証明」というシステムを採用している、匿名性の高い仮想通貨です。
また、匿名性暗号通貨であるZcash(ジーキャッシュ)よりも安全性が高く、ハッキングや不正のリスクも限りなく小さいといえます。
そして、Zcoinの高いセキュリティは、ビットコインのデメリットをも、解消しているのです。
そんなZcoinについて、将来性を見ていきましょう。
Zcoinのロードマップ
Zcoinのロードマップは以下の通りです。
2018年:
- イーサアリアムブロックチェーンとインターレジャーによる接続
- ノード間通信
- シグマプロトコル導入
2019年:
- 匿名化した投票システム
- Zcoinラボ設立
- ブロックチェーン会社の実装
Zcoin公式サイトより
このロードマップを参考にすると、2018年中には、イーサリアムとの新たな関連性が生まれるようです。
さらに、新たなプロトコル(シグマプロトコル)の導入が予定されているため、期待が持てますね。
2019年には、新たな投票システムも導入されることで、アルトコインの扱いも変わってくると予想されます。
今後のZcoin
Zcoinはセキュリティに力を入れている仮想通貨でしたね。
それ故に、セキュリティが高いという条件を逆手に、犯罪に利用されるリスクがあります。
例えば、違法薬物販売やマネーロンダリングなどに悪用される可能性もあります。
このようなことが続いてしまうと、何らかの規制が入る可能性もありますね。
ただ、それは匿名通貨全般に言えることであり、さらに匿名通貨自体のニーズは世の中にあると思われますので、その中でZcoinが、今後どのように差別化を図れるかが鍵となりそうです。
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