この記事の【目次】
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Siacoin(シアコイン)は、PCの空き容量(ストレージ)を貸し出すことで、得ることができる仮想通貨です。
また、Siaは従来のクラウドサービスとは違い、ブロックチェーンを取り入れた「分散型クラウドサービス」に分類されます。
クラウドサービスとは、ネット上にデータを保存するシステム、と言いかえることができます。
それでは、クラウドシステムの内容も含めながらSiacoinについて解説していきますね。
以下、会社チームを指すときは「Sia」、仮想通貨を指すときは「Siacoin」と表記していきます。
仮想通貨Siacoin(シアコイン)とは?
(1分10秒 の紹介動画。音声が出ます。)
Siacoin(シアコイン)は「分散型クラウドサービス」を活用し、ユーザーがSiacoinのプラットフォームにストレージを貸し出すことで、手に入れることができる仮想通貨です。
また、Siacoinは、ティッカーシンボルが「SC」の仮想通貨であり、2015年に公開されました。
ただ、発行枚数の上限は発表されていません。
クラウドサービスとは?
Siaは従来のクラウドサービスとは違う、分散型クラウドサービスを活用しています。
従来のクラウドサービスで有名なものはアマゾンのamazon S3、GoogleのGoogle Cloud、Dropboxなどが挙げられます。
これらは、世界中のデータを一つのデータセンターに預かることで、クラウドサービスを提供しています。
しかし、一つの場所(データセンター)に情報が集まってしまうため、ハッカーに狙われるリスクが上がったり、思わぬアクシデント(自然災害など)によるサーバーダウンで、集められていたデータは、一瞬で消えてしまいます。
さらに、データセンターに預けられたデータは、それらを管理する会社が閲覧することが許されているため、プライバシーが守られていない、とも言えます。
これらの不具合は解消したのが、Siaが取り入れている分散型クラウドサービスです。
Siaの分散型クラウドサービス
分散型クラウドサービスとは、ブロックチェーンを利用してデータを一箇所に集めるのではなく、世界中に分散して管理するシステムです。
Siaは、ユーザーのPCの空き容量に注目し、ユーザーからのストレージの貸し出しを利用し、分散型クラウドサービスを行っているのです。
さらに、Siaの分散型クラウドサービスは利用するにあたり、利用料がとてもお手頃です。
1TBあたりかかるコストは以下のとおりです。
Siaがいかにお手頃なのかが、上の比較でよくわかると思います。
Siacoin(シアコイン)の特徴
Siaが展開する、分散型クラウドサービスはブロックチェーンを活用しています。
つまり、ハッカーから狙われにくく、安全性が高いといえます。
さらに、データの保管先が世界中に分散されているため、アクシデントによるサーバーダウンのリスクもありませんし、データの閲覧が可能なのも、そのデータを保管しているユーザー本人のみであるため、プライバシーも守られます。
このように、Siaはデータを世界中に分散して管理しているため、単一障害点という懸念点がありません。
これにより、最高水準の稼働時間を実現しています。
「単一障害点」とは一つの障害が起こると、その障害が結果的に全体のシステムを破綻させてしまうことです。
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仮想通貨取引所での買い方
シアコインは、日本の取引所では扱っていませんので、海外の取引所で購入するしかありません。
2018年8月時点で、シアコインが上場している主な取引所は、Upbit、Binance、QBTC、Bittrex、Poloniexなどです。
ただ、Upbit、QBTC、Poloniexは、SC/BTCの取引高が少ないため、おすすめはBinanceです。
ここでは、Binanceでのシアコインの買い方について解説していきます。
Binanceのアカウントを作っていない場合は、以下の記事を参考にしてください。
参考:Binance(バイナンス)取引所の登録方法(口座開設)や使い方を解説。日本語対応されて仮想通貨トレードがとても簡単!
シアコインの購入手順
Binanceは海外の取引所なので、直接日本円で購入することはできません。
なので、
- 予め日本の取引所でビットコインを購入
- それをBinanceに送金
- そのビットコインでシアコインを購入
という手順で購入します。
ここでは、バイナンスに既に購入のためのビットコインが入金されているものとして(上記3.の手順から)解説します。
バイナンスでのシアコインの買い方
- 画面上部の「Exchange」にマウスカーソルを当てて「Basic」を選択
- 画面右側の通貨ペア一覧で「BTC」を選択
- 「SC/BTC」をクリック
→「Advanced」でも売買は可能です。
- 画面下の注文フォームに購入価格(レート)を入力
- 購入数量を入力
- 「Buy SC」をクリック
「Buy SC」をクリックすると、買い注文を出すことができますので、あとは約定するのを待ちましょう。
Siacoin(シアコイン)の将来性
Siacoinは「分散型クラウドサービス」を活用したストレージの貸し出しによって、マイニングすることができる仮想通貨です。
また、Siacoinは、BTC(ビットコイン)などと比べると、ユーザー誰もが手軽にマイニングをすることが可能です。
しかし、その手軽さゆえに、起こってしまった事件などもあります。
今後、Siacoinはどのような展望を見せていくのか、将来性についてみていきましょう。
ネットカフェでのマイニング事件
2017年7月、中国でコンピューターのハッキングによる、Siacoinの不正マイニングが起こりました。
中国の瑞安(ルイアン)を含む30都市のインターネットカフェで、合計10万台以上のコンピュータがハッキングを受け、500万元(約9000万円)相当のsiacoinが奪われてしまいました。
誰でもできるくらいに、手軽なマイニングはとても、便利に聞こえますが、そこを逆手に取った事件でしたね。
Siaのロードマップ
Siacoinのロードマップは、次のように公式サイト内で発表されています。
2018年には、未使用のストレージの貸し出しを行ってくれるユーザーを増やし、ファイル共有の導入を開始します。
2019年には、Amazon S3のスピードに追いつき、2020年にはAmazon S3と競合できるくらいに発展し、次第にSiaを導入する企業の増加を目指しています。
そして、最終的にSiaはインターネットのストレージサービスの基盤になることを目標としています。
しかし、現時点では、SiaとAmazonやGoogleと比べても、前者が知名度の点で劣っています。
今後、Siaの知名度が上昇し、Amazon S3に追いつき追い越すのが、とても楽しみですね。
さらに、ロードマップにあるように、SiaはBtoB(Buisiness to Buisiness)向けの新たなプロジェクトも計画しています。
ユーザーが気軽に参加できる現在のシステムがどのように改良されていくのか、とても注目ですね。
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