この記事の【目次】
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ビットコインに次いで時価総額第2位のイーサリアム。
スマートコントラクト技術を取り入れるなど、将来性と柔軟性の高い仮想通貨であることから、大量に所有しているしている人も多いのではないでしょうか。
そこで初心者の方でも比較的使いやすいウォレット「MyEtherWallet」をご紹介します。
「MyEtherWallet」は、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETCなどの仮想通貨や、ICOでよく配布されるイーサリアム上のトークン(ERC20トークン)など、多数の通貨に対応しています。
ICOによっては、この「MyEtherWallet」が必須のものもありますし、1つ作っておけば、これだけでいろいろなトークンを管理することができますので、この機会に「MyEtherWallet」を作っておきましょう。
【追記】
マイイーサウォレットはアップデートされ仕様が変更となりました。
アップデートされたマイイーサウォレットの使い方についてはこちらの記事をご確認下さい。
MyEtherWallet(マイイーサウォレット)の登録方法と日本語表示
MyEtherWalletの登録(作り方)は非常に簡単です。
また日本語表示もできますので、まず日本語表示に切り替えてから登録するといいでしょう。
それでは実際に登録しますので、公式サイトを表示してください。
【注意!】
PCの場合は、ハッキング対策として、HTMLファイルをダウンロードして使用する方法もあります。
ダウンロードして使用する方法についてはこちらをクリック。
画面切り替え
最上部の「Click here to go back!」をクリックします。
日本語化とパスワードの入力
- ドロップダウンリストで「日本語」を選択
- 設定したいパスワードを入力
- 「お財布の作成」をクリック
→最低9文字以上ですが、英数記号3種類を入れて32文字以上推奨
「お財布の作成」をクリックすると、「Keystoreファイル」のダウンロード画面が表示されますので、「Keystoreファイル」をダウンロードします。
このファイルはウォレットにログインするときに必要ですので、大切に保管しておいてください。
Keystone/JSONファイルのダウンロード
- 「ダウンロード Keystoreファイル(UTC / JSON)」をクリック
- 「理解できました。続けます」をクリック
→「Keystoreファイル」がダウンロードされるので保管する
「理解できました。続けます」をクリックすると、画面が切り替わって秘密鍵が表示されます。
秘密鍵の保存
- 秘密鍵をコピーして保管
- 秘密鍵を印刷する場合は、「お財布情報を印刷」をクリック(推奨)
- 「アドレスを保存してください→」をクリック
この秘密鍵は、ネットバンキングのパスワードと同様に、金銭が関わる重要な情報ですので、大切に保管しておいてください。
この秘密鍵が第三者に漏れた場合、このウォレットの中の通貨が盗まれることになりますので、十分注意してください。
また秘密鍵を紛失すると、このウォレットが使えなくなり、保管している通貨が取り出せなくなります。
したがって、パソコンのHDDのデータだけではなく、上述のように紙に印刷して保管しておくことをおすすめします。
銀行口座の暗証番号や、ネット上のサイトなどは、それぞれ管理者がいますので、パスワードを紛失しても再発行が可能ですが、ウォレットは自己管理ですので、秘密鍵を紛失すると復活が不可能です。
その分、ハッキングなどのリスクは軽減されますが、万一にも紛失しないように保管には十分注意してください。
「アドレスを保存してください→」をクリックすると、ウォレットの作成は完了です。
なお、「お財布情報を印刷」は、後述するウォレットへのログイン後でも行うことが可能です。
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MyEtherWalletの使い方(ログインと送金、入金方法)
MyEtherWalletはウォレット(財布)ですので、基本的な操作は以下の3点です。
- ウォレットにログイン
- 入金アドレスや残高の表示
- ウォレットからの送金
それでは順に説明していきます。
まずウォレットにログインするためには、MyEtherWalletの公式サイトを表示し「お財布情報の確認」を選択します。
ウォレットにログイン
「お財布情報の確認」をクリックすると、ウォレットへのログイン方法が表示されます。
先ほど作成したウォレットにログインする方法は、「Keystoreファイル」「秘密鍵」の2つの方法があります。
どちらでログインしても同じですので、都合のよいほうを選んでください。
【注意!】
スマホでは、「Keystoreファイル」の読み込みができませんので、「秘密鍵」を使う方法でログインしましょう。
Keystoreファイルでログインする方法
- 「Keystoreファイル(UTC / JSON)」をクリック
- 「お財布ファイルを選択」をクリックして、保存しておいたKeystoreファイルを選択
- ウォレット作成時に設定したパスワードを入力
- 「解錠」をクリック
秘密鍵でログインする方法
- 「秘密鍵」をクリック
- 保存しておいた秘密鍵を入力
- 「解錠」をクリック
【注意!】
スマホでは、「アンロック」をクリックした後、ログインするまでに、1分程度かかる場合があります。
「アンロック」を1度クリックしたら、ログインするまでしばらく待ちましょう。
入金アドレスや残高の表示
ウォレットのアドレスは画面中央部の2カ所に表示されています。
入金する場合は、このアドレスをコピーして送金元に入力してください。
このアドレスは、このMyEtherWalletが対応している全通貨で共通です。
つまり、イーサリアムクラシックや、他の対応しているトークンなども同じアドレスで入金できます。
保有残高は、画面右側中央に表示されています。
画面右下の「Show Tokens」をクリックすると、このウォレットが対応している全トークンと保有残高が表示されます。
また、ICOで配布されるトークンなど、カスタムのトークンを追加する場合は、「カスタムトークンを追加」をクリックし、ICO運営側から指定されたアドレス、トークンシンボル、ケタ数などを入力してください。
ウォレットからの送金
ウォレットからコインやトークンを送金する場合は、画面上部の「Ether/トークンの送出」をクリックしてください。
先ほどと同じようにログインが必要ですので、「Keyファイル(UTC/JSON)」か「秘密鍵」のどちらかでログインしてください。
正常にログインできたら、以下のような画面が表示されます。
- 「宛先アドレス」に送金先のイーサリアムアドレスを入力
- 「送出数量」に送金する通貨の数量を入力
- 送金する通貨を選択
- 「トランザクションを生成」をクリック
ウォレットや取引所に送金する場合は、「ガスリミット」は21000のままで大丈夫です。
【注意!】
ERC20トークン(ICOなどで購入したトークン)を送金する場合は、送金手数料分のイーサリアムを同じウォレットに入れておく必要があります。
このとき必要な送金手数料は、送金時に指定する「ガスリミット(UNITS)」 * 「ガス価格(GWEI)」 * 0.000000001 ETHです。
例えば、ガスリミット 21000(UNITS)、ガス価格 21(GWEI)で送金する場合の送金手数料は、0.000441ETHとなります。
予め、イーサリアムを入金しておきましょう。
ICOへの送金時など、ガスリミットが指定されている場合は、それに従って変更してください。
なお、ガスリミットの詳細については、以下の記事を参考にしてください。
参考:ガスリミット(Gas Limit)とはイーサリアムの手数料の設定。ガス価格(Gas Price)を上げて送出失敗を防止!
またデータの追加が必要な場合は、「上級: ガスあるいはデータを追加してください」をクリックして、ICO運営側からの指示に従ってデータの追加を行ってください。
「トランザクショを生成」をクリックすると、「トランザクションの送出」が表示されますので、再度クリックします。
最後にもう一度警告メッセージが表示されますので「はい、確かです。処理を実行します」をクリックします。
これで、送金処理は完了です。
宛先アドレスを間違えると、コインが消失しますので十分注意してください。
宛先アドレスが桁の過不足や無効な数値であれば、入力欄右側のカラフルな丸いアイコンが白く表示されますので、ある程度はアドレス入力間違いを見分けることができます。
自分のPCにダウンロードして使用する方法
マイイーサウォレットは、秘密鍵を自分のPC(スマホ)で管理するため、ウェブウォレットよりは安全です。
ただ、ウォレットの操作(残高確認や送金など)をするために、ブラウザでマイイーサウォレットのサーバー(https://www.myetherwallet.com/)に接続しますので、
- googleの検索結果から偽のサイトに接続してしまう
- 「https://www.myetherwallet.com/」自体がハッキングされる
などのリスクは残ります。
この対策として、マイイーサウォレットのサーバーにあるファイル(HTMLファイル)を、自分のPCにダウンロードし、そのダウンロードしたファイルで、マイイーサウォレットの操作を行う方法があります。
※スマホでは、ファイルのダウンロードができないため、この方法は使えません。
自分のPCにダウンロードする場合のメリットとデメリット
自分のPCにHTMLファイルをダウンロードして使用する方法のメリットは、
「ウォレットの操作を自分のPCで行うため、ハッキングのリスクが非常に少ない」
ですね。
一方、デメリットは、
「自分のPCにダウンロードして使用するため、マイイーサウォレットがバージョンアップされても気づかない」
です。
なので、自分のPCにダウンロードして使用する場合は、定期的に「https://www.myetherwallet.com/」を表示して、バージョンアップがされているかどうか、確認するようにしましょう。(バージョンの確認方法については後述します)
自分のPCへのダウンロードと起動
それでは、マイイーサウォレットのHTMLファイルを、自分のPCへダウンロードしてみましょう。
マイイーサウォレットのHTMLファイルがアップされているのは、以下のGitHubというサイトです。
このサイトをブラウザで表示して、最新のバージョンのマイイーサウォレットをダウンロードします。
- 「*** releases」をクリック
- 「Latest release」の表示を確認して「etherwallet-v*.**.**.zip」をクリック(ファイルをダウンロード)
→***の数値は時期によって変わります。
→v*.**.**の数字はバージョン番号で、時期によって変わります。
「etherwallet-v*.**.**.zip」をダウンロードしたら、適当なフォルダ(管理しやすいフォルダ)にコピーして、zipファイルを解凍します。
「etherwallet-v*.**.**.zip」を解凍したファイルの中に、「index(.html)」というファイルがありますので、そのファイルをダブルクリックして、ブラウザで表示します。
すると、先述のマイイーサウォレットの起動画面が表示されます。
このあとの操作は「https://www.myetherwallet.com/」で表示した場合と同じです。
※ブラウザのURL入力欄が、先ほど「etherwallet-v*.**.**.zip」を解凍したフォルダになっていることを確認してください。
今後も使いやすいように、ブックマークをしておきましょう。
バージョンアップを確認する方法
マイイーサウォレットのHTMLファイルを、自分のPCにダウンロードして使用していると、マイイーサウォレット自体がバージョンアップしていても気がつきません。(自動でバージョンアップされません)
そのため、定期的に「https://www.myetherwallet.com/」をブラウザで表示し、自分が使っているバージョンからバージョンアップされていないかどうか、確認しましょう。
もしバージョンアップされていたら、何かの問題が修正されている可能性もありますので、早めに自分のPCのHTMLファイルもバージョンアップしましょう。
その際は、再度同じ手順でHTMLファイルをダウンロードし、適当なフォルダ(管理しやすいフォルダ)に解凍して「index(.html)」ファイルをダブルクリックすればOKです!
特に移行手順などはありませんので、それ以降は新しい「index(.html)」をブラウザのブックマークに登録しておきましょう。
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