この記事の【目次】
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2018年3月7日に、Ledger Nano S(レジャーナノS)の最新ファームウェア ver 1.4.1がリリースされました。
セキュリティ問題の改善が含まれているため、必ずファームアップしておきましょう。
ファームアップの方法については、下記の記事を参考にしてください。
参考:Ledger Nano S(レジャーナノS)のアップデート方法。更新できない場合の対応方法や注意事項も合わせて解説!
MyEtherWallet(マイイーサウォレット)は、イーサリアムのデスクトップウォレットとしては、一番有名ですよね?
一方で、ハードウェアウォレットでは、Ledger Nano S(レジャーナノS)が有名です。
実はこの2つは連携できる、ということを知っていましたか?
「デスクトップウォレットとハードウォレットが連携?」と思うかも知れませんね。
レジャーナノSは、Chromeブラウザのプラグインアプリ「Ledger Wallet Ethereum」を使って送金や管理をしますが、この「Ledger Wallet Ethereum(Ledgerアプリ)」の代わりにマイイーサウォレットを使うことができるのです!
「Ledger Wallet Ethereum」では、トークンの送金や残高確認ができませんが、マイイーサウォレットを使えばトークンも管理できるので、レジャーナノSにトークンを保管することもできますよ。
Ledger Nano S(レジャーナノS)とMyEtherWalletの関係
ハードウェアウォレットであるレジャーナノSと、デスクトップウォレットであるマイイーサウォレットの2つのウォレットは、一体どのような関係になっているのでしょうか?
これを理解するためには、ハードウェアウォレットやデスクトップウォレットの「ウォレット」という言葉を、「ウォレットアプリ」と「秘密鍵」の2つに分解して考える必要があります。
「ウォレットアプリ」と「秘密鍵」
「ウォレットアプリ」と「秘密鍵」の関係は、ちょうど「エクセル」と「xlsxファイル」の関係に似ています。
「エクセル」というアプリで、「xlsxファイル」を開いて編集します。
同様に「Ledgerアプリ」で「レジャーナノS」の中を編集(送金など)、「マイイーサウォレット」で「Keystore ファイル (UTC / JSON)」を編集(送金など)するというイメージですね。
つまり、ここで解説するのは、上図の青い矢印の「マイイーサウォレットでレジャーナノSの編集(送金など)」ということになります。
ウォレットアプリは、実際にレジャーナノSの中のデータや、Keystore ファイルの中を編集するわけではありません。
内部の情報である「秘密鍵」を使用して、ブロックチェーンにデータを送信(送金)をするということです。
Ledger Nano S(レジャーナノS)の準備とMyEtherWalletの接続方法
それでは、実際にレジャーナノSとマイイーサウォレットを接続してみましょう。
レジャーナノSをマイイーサウォレットに接続する場合は、レジャーナノS側の設定を変更する必要があります。
この設定変更は、PCで「Ledger Wallet Ethereum(Ledgerアプリ)」を起動する必要はなく、全てレジャーナノSの操作で完結できます。
もし、まだレジャーナノSを購入していない場合や、レジャーナノSの基本的な操作方法を知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
参考:Ledger Nano S(レジャーナノS)の購入方法と使い方。正規代理店でリップル対応のハードウェアウォレットを入手!
レジャーナノSの設定変更
レジャーナノSをPCと接続し、PINコードを入力してレジャーナノSを起動しておきます。
この時、PC上で「Ledger Wallet Ethereum(Ledgerアプリ)」を起動する必要はありません。
ここで変更する設定は、以下の2つです。
- Ethererm > Settings > Browser support > 「No」→「Yes」
- Ethererm > Settings > Contract data > 「No」→「Yes」
下図が、レジャーナノSの設定変更手順です。
これでレジャーナノS側の設定は完了です。
このままPC上でマイイーサウォレットを起動して接続します。
マイイーサウォレットでレジャーナノSに接続
次に、PCのChromeブラウザでマイイーサウォレットを表示し、レジャーナノSと接続します。
MyEtherWallet(マイイーサウォレット)の公式サイトはこちらから
- 「Ether/トークンの送出」をクリック
- 「Ledger Wallet」をクリック
- 「Ledger Walletに接続」をクリック
- 「m/44’/60’/0’ Ledger(ETH)」をクリック
- 「操作したいアドレスを選択してください」で、入出金したいアドレスをクリック
- 「お財布をアンロック」をクリック
レジャーナノSが管理している複数のアドレスが表示されますので、残高等を確認して入出金するアドレスを選択してください。
またどのアドレスにも未入金の場合は、一番上のアドレスを選択しておきましょう。
これで、レジャーナノSをマイイーサウォレットで表示することができました。
レジャーナノS側で、既にPINコードを入力していますので、マイイーサウォレット側ではパスワードなどの入力はありません。
あとは、通常のマイイーサウォレットの操作で送金などを行うことができます。
もちろん、マイイーサウォレットと同じように、トークンも保管することができますよ!
トークン(カスタムトークン)の保管(追加)方法など、マイイーサウォレットの操作方法については、下記の記事を参考にしてください。
参考:MyEtherWallet(マイイーサウォレット)の登録方法。日本語表示や送金・入金などの使い方も徹底解説!
レジャーナノS側の操作も、Ledger Wallet Ethereum(Ledgerアプリ)で行う場合と同様に、送金時のレジャーナノS本体での確認(右ボタン押し)などが必要です。
Ledger Wallet Ethereum(Ledgerアプリ)での管理に戻す方法
マイイーサウォレットでレジャーナノSに接続した後、再度 Ledger Wallet Ethereum(Ledgerアプリ)で接続する場合は、レジャーナノS側の設定を元に戻す必要があります。
マイイーサウォレットを接続する際に行った設定の、ちょうど逆の手順を行えば大丈夫です。
- Ethererm > Settings > Browser support > 「Yes」→「No」
- Ethererm > Settings > Contract data > 「Yes」→「No」
下図が、レジャーナノSの設定を元に戻す手順です。
これでレジャーナノS側の設定が、元に戻りました。
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