DAICOとは仮想通貨業界の不正ICOを排除する新しい仕組み!イーサリアム創始者のヴィタリック氏が提唱。

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仮想通貨が生み出した画期的な仕組みの1つに、ICO(Initial Coin Offering)があります。

既に知っているかと思いますが、ICOは、未上場の仮想通貨やトークンを企画書(ホワイトペーパー)などと一緒に売り出し、資金を集めるという全く新しい資金調達方法です。

では、今のICOの世界情勢はどのような状態かというと、必ずしも「健全」とは言えない部分があります。

勿論、全てが「健全でない」というわけではありません…

ただし、資金を調達したにも関わらず、開発を途中で断念したり、酷いものでは、始めから開発する気などなかったりする案件も存在します。

そのため、世界の各国は、ICOに対して、規制をかけたり、禁止をしたり、何かしらの制限をかけなければならない状況になっています。

これは、仮想通貨の普及に大きく影響を与えてしまっているというのは、明白ですよね。

このような状況の打開するために、イーサリアムの共同創始者の一人であるヴィタリック・ブテリン氏が、新しいICOの仕組みを提唱しました。

今回は、その新しいICOの仕組み「DAICO」について、説明していきたいと思います。


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イーサリアム創始者のヴィタリック氏が提唱したDAICOとは?

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日本人の多くの方が、ICOと聞くと一番に思い浮かべるのが「COMSA」だと思います。

COMSAは、ICOを「プラットフォームで管理しよう」というプロジェクトで、これも不正ICOを防ぐ1つの方法であると考えられます。

一方、今回、イーサリアムの共同創始者のヴィタリック・ブテリン氏が提唱した「DAICO」も、不正ICOを防ぐことができる方法なのですが、こちらは、ICOを非中央集権的に管理しようという方法です。

DAICOは、非中央集権で自立型の組織を意味する「DAO」と「ICO」を掛け合わせて考えられていて、それぞれの特徴が取り入れられています。

それぞれの特長については、以下のように定義されています。

【DAO】

  • 群衆の知恵を活用
  • 単一の組織に依存しない
  • 資金調達のペースをコントロール

【ICO】

  • 単一のプロジェクトを支援
  • 51%攻撃のリスクがない
Ethereum Researchサイトより

現在のICOでは、ICOを行うプロジェクトに、調達方法も調達した後の資金運用も、全て依存しているため、不正や詐欺が起こってしまいます。

これを、DAICOでは、非中央集権で管理することによって、プロジェクトのみに依存するのを防ぎ、不正や詐欺を防止しようという考えです。

今はまだ、構想段階ということですが、この仕組みが実際に稼働できるようになれば、今現在のICO規制なども減っていくことになるのではないでしょうか。


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ICOの新しい仕組み「DAICO」の詳細を解説!

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企業が資金調達をしたい場合は、プロジェクト内容とトークンをイーサリアムブロックチェーン上に登録し、公開します。

そして、投資家は、イーサリアムを送金することによって、トークンを購入します。

また、この時、企業はトークン発行枚数や金額、販売期間などは自由に設定できます。

ここまでは、今現在のICOとほぼ同じ感じですね。

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次に、トークンの販売期間が終了してからの説明に入ります。

ここからが、現在のICOと異なるところです。

ブロックチェーン上に集まったイーサリアムは、プロジェクトを推進している企業が、自由に使えるかと言うと、そういうわけではありません。

DAICOでは、TAPという単位が用意してあり、TAPに従った金額しか、企業は引き出すことが出来ない仕組みになっています。
※TAPとは、1秒間に引き出す事が出来る金額を表します。

では、このTAPを誰が決めるのかと言うと、トークンを購入した投資家(トークン保持者)が決めることになります。

投資家が、定期的に投票を行い、TAPの引き上げをして開発を促進するか、プロジェクトの閉鎖を決定するかを投票によって決めます。

一方、企業側が何ができるのかと言うと、TAPの引き下げのみの権限しか与えられていません。

つまり、企業は、ロードマップに従って、開発を進め、トークン保持者にTAPの引き上げをしてもらえるように努力しなければなりません。

トークン保持者は、プロジェクトが順調に進んでいるかを判断し、もし、将来的に期待が持てないと感じた際は、プロジェクトを閉鎖することができるということになります。

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次に、トークン保持者は、自らプロジェクトを閉鎖すると、保持しているトークンの価値が無くなり、大損するのではないか…という疑問が残ると思います。

しかし、調達した金額を全て企業が回収する前に、プロジェクトが閉鎖になった場合は、ブロックチェーン上に残っているイーサリアム分だけ、投資家が回収することができます。

つまり、開発が上手くいかず資金を使い果たして、トークンの価値が0になる前に、開発を中断して、最小限の損失に抑えることが可能ということになります。

なぜ、仮想通貨業界の不正なICOが排除されるのかを説明。

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もし、詐欺ICOだった場合、トークン販売期間が終わった後、ホワイトペーパーやロードマップ通りに開発が行われないことが多いでしょう。

その時は、トークン保持者によって、直ぐにプロジェクトを閉鎖することによって、被害を最小限に抑えられます。

また、プロジェクト運営者が途中で、不正を始めた場合も同様、直ぐにプロジェクトを閉鎖することができるわけです。

そのため、DAICOは、詐欺や不正なICOを排除して資金調達ができる方法と言われているわけですね。

また、セキュリティの部分についても、このDAICOは、良策と考えられています。

例えば、投票にて、不正なユーザーが51%攻撃を仕掛け、TAPを引き上げてしまった場合、プロジェクト運営側は、自主的にTAPを引き下げることができます。

これによって、不正なプロジェクトと思われないように、正規の状態に調整することができます。

また、逆に、51%攻撃によって、不正にプロジェクトが閉鎖されてしまっても、プロジェクト運営側は、もう一度DAICOを立ち上げて再開することができます。

このように、DAICOは、詐欺・不正・セキュリティに強い、新しい資金調達の仕組みとなっています。

仮想通貨による資金調達が、盛んになれば、より一層仮想通貨が普及することになりますね。


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