この記事の【目次】
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【1/27 追記】
現在、コインチェックは、NEMの不正送金問題の調査により、全ての通貨の入出金、およびビットコイン以外の売買を全て停止しています。
少ない資金でも大きな取引ができる「レバレッジ取引」ですが、
「レバレッジ取引」=「危ない」
という固定概念で固まっていませんか?
損失が大きくなる可能性がある反面、もちろん利益を大きくすることもできますよ。
仮想通貨の場合は取引所によって「FX」「信用取引」「レバレッジ取引」と、いろんな呼び方があって混乱してしまいますが、少ない資金で大きな取引ができるという点においては全て共通です。
コインチェックでは、「信用取引」と「レバレッジ取引」の2種類のサービスが用意されていますが、「信用取引」は2017年10月現在 サービスが停止されていますので、「レバレッジ取引」のやり方について解説していきますね。
手持ちの資金よりも大きな取引ができることや、売りから入れることを利用すると、非常に資金効率のよい投資ができますので、うまく活用していきましょう。
まだコインチェックに口座開設していない場合は、以下の記事を参考にして口座開設をしておいてください。
参考:コインチェックの口座開設方法や本人確認登録の流れを紹介!豊富なアルトコインの取り扱いが初心者にオススメ!
コインチェックでレバレッジ取引を開始するための準備
通常の現物取引であれば、コインチェックの口座を開設して日本円を入金すれば、すぐに開始することができますよね。
レバレッジ取引の場合は、入金した後「証拠金の入金(振替)」をして初めて取引ができるようになります。
ここでは、証拠金の入金方法について解説しますが、その前にコインチェックのレバレッジ取引について簡単にまとめます。
コインチェックのレバレッジ取引とは
現物の取引は、例えば日本円10000円でビットコインを10000円分購入しますよね。
レバレッジ取引の場合は、10000円でそのままビットコインを購入するのではなく、一旦コインチェックに「証拠金」として預けます。
この預けた証拠金を担保として、それ以上の金額でビットコインを売買することができるのがレバレッジ取引です。
レバレッジ取引は、レバレッジ倍率の範囲内で行うことができますので、コインチェックのようにレバレッジ倍率が5倍に設定されている場合は、最大で「50000円の日本円を借りてビットコインを売買する」ことができます。
また、ビットコインを持っていない状態でも、売り注文を出すことができます。
この場合は、最大で「50000円分のビットコインを借りて売る」として扱われます。
このようにして、コインチェックから「借りた日本円」あるいは「借りたビットコイン」は、その後 必ず決済(反対売買)をして返却する必要があります。
決済するまでの間は、ずっとコインチェックから借りている状態で、1日ごとにスプレッド(利息)を支払う必要がありますので注意してください。
また、あくまで借りている状態のため、購入したビットコインを自分のウォレットなどに送金することはできません。
証拠金の入金と出金(振替)
それでは、証拠金の入金手順です。
予めコインチェックの口座に日本円を入金しておいてくださいね。
- 画面上部の「取引所」をクリック
- 「振替」をクリック
- 「取引」→「レバレッジ」に設定(「取引」は通常口座、「レバレッジ」は証拠金口座)
- 入金(振替)金額を入力
- 「残高を移動する」をクリック
3.で「レバレッジ」→「取引」に設定すれば出金することができます。
またコインチェックでは、ビットコインなどの仮想通貨を証拠金として入金することはできないので、必ず日本円が必要です。
証拠金として入金した日本円は、通常の現物取引には使用できません。
レバレッジ取引関連データ一覧
レバレッジ取引の条件は、取引所によって様々です。
コインチェックのレバレッジに関するデータは、以下を参照してください。(2017年10月29日現在)
※1 ロスカットと証拠金維持率については後述します。
※2 Takerは注文板の注文を消費する場合、Makerは注文板に注文を追加する場合(現在はどちらも無料)。
※3 「ロング」は買い(ポジション)、「ショート」は売り(ポジション)。
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レバレッジ取引での売買注文と決済注文
レバレッジ取引での売買は、通常の現物の売買とほとんど同じで、売り注文と買い注文によって売買を行います。
大きく違うのは、
- ビットコインを持っていなくても売り注文が出せる
- 所有している日本円(証拠金)の5倍の注文が出せる
という2点です。
レバレッジ取引の売買注文の出し方
それでは早速 レバレッジ取引でビットコインを買ってみましょう。
注文を出すところは、通常の取引所とトレードビューの両方可能で、操作は全く同じです。(トレードビューの場合は「レバレッジ取引」をクリックしてください)
- レート(価格)を入力
- 注文量を入力
- 「ロング」(買い)または「ショート」(売り)を選択
- 「注文する」をクリック
「注文する」をクリックすると注文がでますので、事前に十分確認してください。
また、注文量を入力する際に、[ 10% ][ 20% ][ 50% ][ 100% ]のどれかをクリックすると、そのときの所持金(所有量)に対する割合で数量を入力することができます。
ポジションの確認と決済のやり方
- 「取引所」をクリック(クリック後、下にスクロール)
- 「ポジション」をクリック
- ポジション状況が表示される
- 決済するポジションの「詳細を表示」をクリック
- 決済注文のレート、注文量を入力し「決済買注文(決済売注文)」をクリック
コインチェックの証拠金維持率とロスカット
レバレッジ取引で注意しなければいけないのは、「証拠金維持率」と「ロスカット」です。
レバレッジ取引は、証拠金として入金した金額以上(コインチェックの場合は最大5倍)の取引ができますので、利益が大きくなる一方で損失も大きくなる可能性があります。
この「証拠金維持率」と「ロスカット」は、損失をある程度のところで抑える役割を果たします。
「証拠金維持率」と「ロスカット」については、各取引所によって設定が様々です。
証拠金維持率の計算方法
コインチェックの証拠金維持率の計算式は下図のようになっています。
難しい計算式のように見えますが、つまりは、持っている資産合計にレバレッジ倍率を掛けた金額を、借りている資産合計で割ったものです。
例えば、レバレッジ倍率が5倍で、証拠金が10000円、買いポジションで20000円相当のビットコインを持っていて、それが25000円相当まで値上がりしていた場合(含み益5000円)、
分子 = (10000円 + 5000円) * 5 = 75000円
分かりやすいように「未約定の注文金額」は0とすると、
分母 = 20000円
つまり、証拠金維持率は、75000円 / 20000円 = 375% となります。
これが仮に、「借りている資産合計」が増えて(買いポジションや売りポジションを増やして)、75000円になったとすると、
証拠金維持率 = ((10000円 + 5000円) * 5) / 75000円 = 100%
となり、これは「持っている資産と同じだけ借りている(レバレッジを最大限に利用している)」という状態です。
さらに、含み益の5000円が値下がりして0になった場合、
証拠金維持率 = (10000円 * 5) / 75000円 = 66.7%
となります。
証拠金維持率が100%を下回ると、それ以降は新規の注文ができなくなりますので、常に証拠金維持率には注意してください。
証拠金維持率は、取引画面の右上「取引アカウント」の左側に常に表示されています。(証拠金を入金している場合のみ)
ポジションを持っていない場合は、分母が0となって証拠金維持率が計算できませんので「N/A%」と表示されます。
コインチェックでのロスカットとは
コインチェックでは、証拠金維持率が50%を下回った場合、それ以上の負債が増えないようにするために、強制的に全てのポジションの決済が行われる場合があります。
これは、買いポジションや売りポジションを持ったまま、相場が逆の方向に動いて含み損が拡大したときに発生します。
ロスカットが発生した場合、強制的に損失が確定されますので、レバレッジ取引はあくまで短期トレードに使用し、かつ損切りを適切に行うことが重要ですね。
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