この記事の【目次】
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世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスが発行するバイナンスコイン(BNB)の価格が高騰しています。
その背景にはバイナンス・ローンチパッドのルール変更などが関係している模様です。
ここではバイナンスコインの価格高騰の背景とローンチパッドのルール変更について解説したいと思います。
なお、こちらはYouTubeでも詳しく解説していますので、是非、ご覧下さい。
バイナンスコイン(BNB)とは?
バイナンスコインはバイナンスが独自に発行している仮想通貨で、主にバイナンス内での取引時などに使用されています。
また、バイナンス内での人気投票や後ほど解説するICOセールなどにも利用され、仮想通貨での取引を活性化させる役割を果たしています。
価格高騰を続けるバイナンスコイン
そんなバイナンスコインですが、2017年7月のリリースから順調に価格の推移を上げてきており、2019年3月現在、時価総額ランキングは7位に位置しています。
3月24日に急激な高騰を見せたのですが、その背景には、現在、バイナンスが独自に行っているローンチパッドが影響している模様です。
バイナンス・ローンチパッド
ローンチパッドはICOローンチのためのプラットフォームで2017年9月から開始されました。
2019年1月からサービスを再開して、月に1回のICOセールを開催していますが、今年に入って3度のICOセールでは全てが数秒で完売する脅威的な人気を見せています。
そのあまりの人気ぶりにトークンを購入できないユーザーが続出し、今回、ローンチパッドのルールが変更になりました。
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ローンチパッドのルール変更
バイナンスコインの価格が高騰した2019年3月24日にバイナンスはローンチパッドのルールを大幅に変更しました。
変更点は大きく分けて3つです。
- 次回のローンチパッド・トークンの発売は、先着順ではなく抽選形式で行われる
- 抽選当日までの過去20日間にわたり保有していたBNB量を基準に、入手可能なチケット数をひとつの対象アカウントにつき最大5枚に制限される
- 抽選はチケット末尾の数字に基づき、当選番号を無作為に選択する透明の高いランダムシステムを介して行われる
抽選の仕組み
ローンチパッドでは毎回、当選者の最大数および各当選チケットに対応する割り当て量が事前に発表されます。
ユーザーは抽選の24時間前から利用したいチケット数を選び、最終的に当選したチケット数に相当するトークンを購入します。
例えば5枚抽選券を利用して2枚が当選した場合、2枚分のBNBを購入する必要があります。
24時間後、すべてのチケットが完全に発行されると抽選が始まり、予め発表された当選者の最大数に達するまでプロセスが続きます。
当選者のアカウントからはBNBが自動的に差し引かれます。
入手できるチケットの仕組み
20日間にわたるBNBの残高が100BNB以上200BNB以下の場合、1枚のチケットが受け取れます。
200BNB以上300BNB以下なら2枚。
300BNB以上400BNB以下なら3枚。
といった形で最大5枚まで受け取ることが可能です。
注意点としては、BNBの残高が20日間継続的にカウントされる点で、20日のうち1日でも必要最低残高を下回った場合、希望する枚数のチケットが受け取れなくなります。
なお、各ユーザーのBNB残高は、毎日午前0:00(UTC時間)にスナップショットに記録されます。
ルール変更によるリスク
バイナンスは今回のルール変更に伴いリスクを発表しています。
まず、毎日スナップショットを記録するとこで、記録時間前後に取引変動を引き起こす可能性が考えられ、他の市場参加者はこれをチャンスとみなし、変動を平準化する意図でカウンター・トレードを仕掛ける可能性があるということです。
また、BNB価格が20日間ごとに変動することになり、BNBが下落すればそれが新たなトークンによる利益を上回る可能性は十分にあるので、これらのリスクを理解した上でプロジェクトへの参加をするように呼びかけています。
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