ビットコインのETF承認が注目される中、一足先にスイスで世界初となるETPが認可されました。
これにより相場の盛り返しやビットコインETF承認の追い風になることが期待されています。
今回、上場するのはスイスの証券取引所のSIX Exchangeです。
ビットコイン、リップル、イーサリアムを含む、5種類の仮想通貨の取り扱いが決定し、低迷している仮想通貨市場を盛り返す大きな起爆剤になるとして注目を集めています。
ここでは仮想通貨ETPとその影響について解説していきたいと思います。
また、こちらに関しましてはYouTubeでも詳しく解説していますので、是非、ご覧下さい。
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仮想通貨ETPとは?
ETPとはExchange Traded Productの略称で、上場取引型投資商品とも呼ばれます。
ETPの価格は株式や商品、金などの金融商品に連動しますが、資産の所有権を得ていないという特徴があります。
ETPにはETF(上場投資信託)、ETN(上場投資証券)、ETC(上場投資コモディティ)の3種類があり、ETPはこれらの総称となります。
現在、ETPの運用資産額は約550兆円と言われており、今回、それらの資産の一部が仮想通貨市場に流れ込んでくることが期待されています。
スイス証券取引所SIX Exchangeで取引開始
今回、上場する取引所はスイスのチューリッヒに本社があるSIX Exchangeです。
SIX Exchangeは時価総額が約160兆円のヨーロッパで4番目に大きな市場です。
2018年7月に仮想通貨取引、決済、及びカストディサービスを開設する計画を発表しており、2019年には「SDX」と呼ばれる新しい仮想通貨取引プラットフォームの開始も予定しています。
現在、デジタル通貨金融商品を提供する会社は、CoinSharesとGreyscaleの2社がありますが、それらは単一の通貨のみに連動したものになります。
その点でもSIX ExchangeのETPは世界初のものとなります。
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リップルを含む5種類の仮想通貨の取り扱いが決定
今回、取り扱いが決まった仮想通貨はビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH) 、イーサリアム(ETH) 、ライトコイン(LTC)、リップル(XPR)の5種類です。
ETPにおけるそれぞれの通貨の比率については以下のようになると言われています。
- BTC:48.69%
- XPR:25.72%
- ETH:17.6%
- BCH:5.11%
- LTC:2.88%
ETPはETF承認の追い風となるか?
スイスがETPを承認したことは仮想通貨市場を盛り上げるための大きな好材料になったと思います。
現在、アメリカのSEC(アメリカ証券取引委員会)は詐欺や相場の価格操作などを理由にETF承認を退けています。
2019年2月27日までにETFの承認可否を出す予定となっていますが、今回のETP承認がどのような影響を及ぼすかは今のところわかりません。
しかし、確実に追い風になっていることは期待できますので、今後SECの対応に良い変化が出ることを願うばかりです。
規制関連の動向については今後も目が離せない状況になりそうです。
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