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5月7日仮想通貨取引所バイナンスにおいて初となるハッキング被害が起きたことが明らかになりました。
これにより、現在、バイナンスでは入出金が一時、停止しています。
ここではハッキング事件の最新情報や入出金の再開時期について解説して行きます。
なお、こちらはYouTubeでも詳しく解説していますので、是非、ご覧下さい。
バイナンスで初のハッキング事件
5月7日、バイナンスのホットウォレットから総額7,000BTC(約45億円)が盗難されました。
バイナンスはSAFUファンドの資金を利用して顧客資産を返済するため、ユーザー資産への影響はないということです。
ちなみに今回、盗難に遭った7,000BTCはバイナンスが保有するBTCの2%に留まるということです。
ハッキング事件の要点
ハッキングが明らかになった翌日、5月8日にバイナンスCEOのCZ氏はAMAセッションを行い、事件の要点について説明しました。
- 被害を受けたユーザー数は調査中、被害対象はホットウォレットのみ(コールドウォレットは安全)
- 入出金に関しては、安全の確保が確認されるまで約1週間停止する
- 利用者には、APIキーの変更と2段階認証の再設定を推奨する
- 被害総額の補填は、「SAFUファンド」から可能
- ブロックチェーンのReorg・ロールバックも検討中(ロールバックは行わないことが決定しています。)
- 今後1週間で数回のアップデートを行う予定(コアシステムのアップデートも計画中)
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最新のアップデートを公表
事件発生から3日後の5月10日、バイナンスは最新のアップデートを公表しました。
現在、バイナンスでは24時間体制でメンテナンスに取り組んでおり、5月13日を目処に入出金の再開を予定しているということです。
また、ハッカーへ過度に情報を与えない範囲で、最大限の透明性をもって今後も情報共有を行っていくことを明らかにしています。
セキュリティにおいては、次の3項目で複数の変更を加える予定となっています。
- API
- 2FA(二段階認証)
- 出金時の認証
さらに、リスク管理やユーザー行動分析、KYC手順も改善中であるとしている。
また、YubiKey(2段階認証デバイス)などハードウェアデバイスにも対応を予定しており、この機能が実装され次第、1,000個のYubiKeyをイベントで配布予定ということです。
現在、流出資金については、コミュニティにおける多くの専門家と追跡中で、セキュリティー向上のために、12の業界トップセキュリティ専門チームと協力しているとのこと。
それに加えて、多くのセキュリティーやブロックチェーン分析企業が、盗まれた資金の追跡を積極的に支援していることを明かにしました。
また、盗まれた資金を凍結するために、多くの取引所や他のサービスプロバイダと緊密に協力しているということです。
相場への影響
事件の発表を受け、ビットコインの価格は一時暴落。
しかし、リバウンドの強さは健在で、すぐに価格を盛り返し、現在は今年の最高値をつけている状態です。
これはバイナンスの対応が早かったこと、またバイナンスの証拠金取引が始まることが明らかになったことなどが原因と考えられます。
CZ氏は今回の件を受けてコミュニティの結束が更に強まったこと、そして長い目で見ると、今回の事件がバイナンスを強く安全なものにしたということを強調しました。
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