この記事の【目次】
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暗号通貨業界は、2017年に入ってから空前のICOブーム。
魅力的なICOもたくさんありますので、いろいろ参加しているうちに、購入したトークンの種類も徐々に増えていますよね!
購入したトークンは、それが上場している取引所でしか売買できませんので、いちいち上場した取引所のアカウントを作って、ログインして、売り注文を出して…。
取引所によっては売買手数料も馬鹿にならないし、そもそそも取引所にコインやトークンを置いているとハッキングのリスクだってあります。
こんな面倒なことをするより、直接 当事者間で売買できたら便利だと思いませんか?
それを実現するのが、分散型ERC20トークン交換プラットフォーム「AirSwap(エアースワップ)」なのです!
そして、この「AirSwap」のICOが実施されることが決定しました。
これは見逃せませんね!
イーサリアムのERC20トークンを当事者間で売買する「AirSwap」とは?
AirSwapとは、米大手高頻度取引会社バーチュ・ファイナンシャルが作る「分散型のERC20トークン交換プラットフォーム」です。
こう表現すると何か難しそうですが、簡単にいうと「暗号通貨(トークン)を当事者間でトレードするシステム(サービス)」ですね。
これが実現すれば、既存の取引所を介さずに、当事者間で直接ERC20トークンの売買が可能になるのです。
ERC20は、イーサリアムブロックチェーンを利用したトークンの規格で、現在 多くのICOではこのイーサリアムのERC20トークンを発行して、ICO参加者に配布しています。
よく「MyEtherWalletを用意してください」「MyEtherWalletからイーサリアムを送付してください」などと言われる場合は、大抵 運営側がERC20トークンを発行して、ICO参加者に渡す仕組みになっています。
ちょっと話がそれましたが、AirSwapは、このERC20トークンを売買するためのプラットフォームですね。
実際の売買(売りたい人と買いたい人のマッチング)は、「Swap」と呼ばれる分散型トレードプロトコルを使用して行われます。
売買は個人対個人で行われますので、いわばトークンのフリーマーケットのようなものですね。
売りたい人が売りたい価格と数量を提示して商品(トークン)を並べる。
買いたい人は、売りたい人が提示している価格を見て、納得したら売りたい人から直接 購入する。
もちろん、売りたい人と買いたい人が逆の場合も同じです。
今後はICOに限らず、色んなものがトークン化されていくでしょうし、そうなれば、このように「フリマ感覚で気軽にトークンの売買をしたい」というニーズも高まってくるでしょうね。
AirSwapのバックエンドを支える分散型トレードプロトコル「Swap」とは?
現在、暗号通貨の取引所には大きく分けて2つの種類があります。
1つ目は、従来の中央集権型の取引所です。
国内だと、コインチェックやビットフライヤーなどの取引所がこれに該当しますね。
この場合、売りたい人と買いたい人を一定の場所に集めることにより、売買が成立する確率が上がります。
しかし、次のような問題もあります。
- ハッキングされるリスクがある
- 取引手数料が高い(取引所の運営費)
2つ目は、分散型取引所です。
これは「DEX(Decentralized Exchange)」と呼ばれるもので、特定の運営会社や管理者が存在しない取引所です。
取引は当事者間で直接行われるため、従来の取引所のような問題は起こりませんが、これを全てブロックチェーン技術を用いて実装した場合には、
- 拡張性の低いシステムになる
- 注文・予約・キャンセルのたびにブロックチェーンを変更しなければならない
- 所有者、価格、取引数量などがネットワーク上に公開される
などの問題があります。
これらの問題を解決したのが、分散型トレードプロトコル「Swap」なのです!
Swapプロトコルを使った売買手順
- Maker:売り買いをしたい人
- Indexer:売り買いの情報を管理するプログラム
- Taker:Makerが出した情報から自分が売買したいものを選ぶ人
手順としては、以下のようになります。
- Makerが予めIndexerに売買したい情報を掲載する
- TakerがMakerの出した情報をIndexerに要求
- IndexerがTakerにMakerの情報を渡す
- TakerがIndexerの情報から売買したい人を選んで直接売買を行う
このSwapプロトコルを使うと、次のようなメリットがあります。
- 上図の1、2、3はブロックチェーンの外で行われるため、ブロックチェーンへのトランザクションを削減できる
- Indexerは顧客情報(MakerやTakerの個人情報や秘密鍵など)を持っておらず、セキュリティ担保のためのコストが削減できる
- 取引内容を事前に第三者(取引所など)に知られることがない(フロントランニングの防止)
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エアースワップのicoに関する情報
AirSwapのICOは、2017年10月10日から実施される予定ですが、2017年10月4日現在、ICOやその後の上場に関する情報は非常に限られています。
AirSwapのICOに参加するためのホワイトリスト登録申請は 10/6で終了しました。
2018年1月15日現在、バイナンス取引所とLiqui取引所に上場していますので、そこで購入することができます。
今後、他の取引所にも上場するかどうかは、公表されていません。
2017年10月4日現在、ICOへの参加方法は「予めホワイトリストに登録が必要」しか情報がありません。
この登録は、以下のためのものです。
- 多くの人にトークンを購入する機会を与えるため、購入上限を設定しますが、その上限を決定するため
- 法規制の観点からICOの参加者を絞るため(例えば中国在住の方の参加は不可、など)
ホワイトリストへの登録方法にいては、2017年10月4日午前9:00(米国東部標準時間)に、AirSwapのテレグラムにてURLが発表されます。
また、事前に発表された内容によると、
- パスポートか免許証(スキャンした画像ファイル。おそらく日本語の部分は英語で補足する必要あり)
- イーサリアムアドレス
※MyEtherWalletや、取引所のアドレスは不可。
MetaMask(メタマスク)またはParity(パリティ)が必要。
が必要とのことです。
エアースワップの今後について
現在、暗号通貨取引の大半が通常の取引所で行われています。
ただし、取引所では「板」と呼ばれる買い注文と売り注文によって、売買が行われます。
この場合、大口の投資家が大量に購入、あるいは売却をする場合は価格変動が大きくなり、どうしても希望の価格では売買できません。
しかし、当事者同士の直接取引であれば、当事者間で合意した価格で一気に売却、購入ができるのです。
これは大口投資家にとっては、非常にありがたいことです。
イーサリアムのブロックチェーンを利用したアプリケーション(トークン)は開発が容易なために、今後もICOに限らずERC20準拠のトークンは、さまざまなところで発行されるでしょう。
トークンのバリエーションが増えれば増えるほど、売買(トレード)の要望は大きくなるのは容易に想像できますね。
一方ICOという観点で見た場合、AirSwapのICOで購入したASTトークンのメリットは、
- AirSwapでの売買時に必要
- 保有数に応じた付加サービスや機能を検討中
と、現状では少々ぼんやりとはしていますが、ICO自体が、
- 購入には登録と運営側の審査が必要(ホワイトリスト登録)
- 購入上限があり発行枚数(募集枚数)が限られている
となっており、購入者も購入数量も制限されるため、その分 希少価値が上がり、上場後にも値上がりが期待できるのではないでしょうか。
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