この記事の【目次】
0x(ゼロエックス)は2016年10月から開発が始まり、2017年の8月に発行されました。
この0xの創業者は、イーサリアムの開発にも携わっていた人物といわれています。
さらに、0xは米国の大手取引所Coinbase(コインベース)での上場が検討されているので、今とても注目を集めている仮想通貨の1つです。
では、0xについて解説していきますね。
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仮想通貨0x(ゼロエックス)とは?
0x(ゼロエックス)はERC20トークンを交換(取引)するためのプロトコルとして開発され、通貨単位はZRXです。
また、その発行枚数は10億枚で、2018年7月25日時点では、約5億3600万枚発行されています。
ERC20トークンをベースにした仮想通貨は、今現在とても増えてきていますよね。
さらにDAppsの普及によって、ERC20トークン取引の需要も増加しています。
0xは、このような需要に応えるため、利用者同士でのERC20トークンのスムーズな取引を可能にします。
分散型取引所(DEX)とは
ERC20トークンの取引で、一般的なものに「分散型取引所(DEX)」があります。
分散型取引所(DEX)とは、中央管理者が存在しない取引所のことを指します。
つまり、管理している企業や団体がなく、利用者自身が通貨を管理し、利用者同士が直接、通貨の取引をすることができる取引所のことです。
この取引所では、利用者同士が直接、取引を行うことができるため、時間がかからずスムーズな取引が可能になります。
さらに、「個人情報を外部に出す必要がない」「手数料が要らない(少ない)」といったメリットも挙げられるでしょう。
そして、この分散型取引所での取引は、一般的にはブロックチェーン上で行われています。
しかし、全ての取引をブロックチェーン上で行うと、スケーラビリティ問題によるタイムロスが懸念されています。
ここでは「一般的に」という説明をしましたが0xは違う特徴を持ちます。
オフチェーンによる取引
0xプロトコルではオフチェーンによる取引(ブロックチェーン外での取引)が行われ、スケーラビリティ問題の心配がありません。
そして、このオフチェーンによる取引のオーダーブックを管理(取引を仲介)する「リレーヤー(中継者)」というものが存在しています。
リレーヤーは取引を成功させると、報酬がもらえるのです。
0xの特徴
仮想通貨を別の仮想通貨に替える場合(ここでは、共にERC20トークンとして発行されている仮想通貨とする)、その過程でイーサリアムへの交換が必須です。
さらに、円やドルで直接買うことができない仮想通貨だと、購入手順が多くなって非常に面倒ですよね。
0xはERC20トークンを交換するためのプロトコルであり、手数料なし(無料)でERC20トークンの取引(変換)を可能にします。
これにより、専用の仮想通貨を必要とするDAppsを利用する際に、0xを用いることで、一旦イーサリアムに交換することなく、別のERC20トークンでの支払いが可能になるのです。(もちろんイーサリアムでの支払いも可能)
DAppsとはDecentralized Applicationの略語で、ERC20トークンを使った分散型アプリケーションのことを指します。
0xのメリット
次に、0xの3つのメリットについて説明していきますね。
0xプロトコルにおける取引には、スマートコントラクトが用いられています。
スマートコントラクトとは、契約の自動化という意味で、イーサリアムのブロックチェーン上で利用することができます。
このスマートコントラクトによって、取引プロセスが自動化できるため、決済期間の短縮化や不正の防止につながります。
またスマートコントラクトを用いることで、利用者同士が直接取引を行っても、詐欺の心配がなく、安心して取引を行うことができますね。
2つ目のメリットですが、0xには全てのERC20トークンに標準的なAPIを提供することができるのです。
APIとはApplications programming interface の略語で、アプリケーションを作成するための共通フォーマットのようなものです。
ERC20トークンが全て、高い流動性(高い利便性、性能)を持っているわけではありません。
0xが、ERC20の標準的なAPIを提供することによって、仮想通貨間の格差を解消し、開発が効率化され、さらに相乗効果も期待できます。
3つ目のメリットは、0xはオープンソースであり、誰でも許可無しに使用することができる、ということです。
つまり、0xを使って、新たなプラットフォームを構築したり、新たな機能を付随させることが可能になるのです。
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0x/BTCのチャート推移
上図は、バイナンスでの0x/BTCの日足チャートです。
バイナンスでは、2017年9月から取引が開始され、2017年12月に、1ZRX = 約1400satoshiまで落ちた後、2018年1月末には約19000satoshiまで上昇しています。
その後は、2018年5月に最高値を付けて下落した後、現在は上昇トレンドに転換しているようにも見えますね。
また、2018年7月25日時点で、0x(ZRX)が購入できる主な取引所は、Binance、Upbit、Bitrex、OKEx、HitBTC、Huobi、Poloniexなどです。
この中で、取引量も多く最もオススメなのは、Binance(バイナンス)です。
バイナンスの口座開設方法については、以下の記事を参考にしてください。
参考:Binance(バイナンス)取引所の登録方法(口座開設)や使い方を解説。日本語対応されて仮想通貨トレードがとても簡単!
ただ、これらの取引所は、いずれも海外の取引所なので、直接日本円を入金することはできません。
日本の取引所で、ビットコインなど0x(ZRX)が購入できる通貨を購入し、これらの海外取引所に送金して0x(ZRX)を購入しましょう。
仮想通貨0x(ゼロエックス)の今後の将来性について
0xは2017年の8月に発行され、取引が開始されました。
最近、Coinbaseでの上場が検討されている0xには、大きな期待が寄せられています。
ここでは0xの将来性について、今までの史跡を含めて、説明していきましょう。
Poloniexへの上場
0xが発行された直後に、アメリカの大手取引所であるPoloniexに、上場を果たしました。
その結果、わずか数日で価格が急上昇し(10倍)、ICO前からの期待を上回ります。
そして2018年1月には、1ZRXあたり約200円にまでになりました。
Coinbaseによる買収
2018年5月には米国の大手取引所であるCoinbaseがParadexを買収しました。
Paradexは、当時0xと提携を結んでいた分散型取引所です。
この買収によって0xへの期待が高まり、価格が1ZRXあたり200円に再び近づきつつあります。(2018年5月時点)
CoinbaseによるParadexの買収は、0xの上場の前段階だったのではないでしょうか。
今後の0xについて
0xは2019年までにToken Curated Registryの開発を発表しています。
Token Curated Registryとは、トークンの名前、発行元、発行枚数・ホワイトペーパーなどの情報を登録したり、管理できる機能のことです。
さらに、2019年の6月までにCommunity Vetoと呼ばれるコミュニティが設立します。
Community Vetoは0xのブロックチェーンを監視する役割をもち、取引をより円滑に進めるにあたって、とても重要な役割をになうことになりそうです。
0xの将来性
0xはERC20トークンの取引を行うときや、DApps(ERC20が提供する分散型アプリケーション)を利用するにあたって、大いに役立つと考えられています。
現時点でも、ERC20トークンは500種類近くあり、その数は今後もますます増えていくでしょう。
そうなれば、ERC20トークンの取引を容易にする、0xの必要性もまた同様に、今後増していくことが考えられます。
もし、0xの需要が高くなれば、0xプロトコルの利用料として使われる予定のZRXの価格も上がることが予想されますね。
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